「おなかのかわ」〈特製版〉
瀬田貞二・再話 村山知義・絵
(福音館書店 1977)
瀬田貞二・再話 村山知義・絵
(福音館書店 1977)
ねことおうむは、おたがいにごちそうに
よびあうことにしました。
けちんぼのねこは、おうむの用意した
大ごちそうを、おうむの分まで平らげて、
まだ足りないとおうむをひとのみ。
それをとがめたおばあさんや、ロバに馬方、はては王さまの行列まで、
つぎつぎぺろりごくんとまるのみにしてしまいます。
のまれてしまった人や動物は、いったいどうなったでしょう?
ねこのほうは?
瀬田貞二の名訳が楽しい昔話。遠目のきく絵も魅力的です。
なお本書は、1958年「こどものとも」32号(鈴木三重吉・訳 村山知義・画)
として出版され、その後改訂版が1975年に月刊「こどものとも年中向き」
(ペーパーバック)として出版されました。
1977年にはハードカバーの「特製版」として刊行。
今回読んだのは、2009年刊行の特製版第14刷です。
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