「ふつうのくま」
佐野洋子/作
(講談社 1994 初出は文化出版局 1984)
佐野洋子/作
(講談社 1994 初出は文化出版局 1984)
くまと、その床下にすんでいるねずみは、
なかのいい友だちどうしです。
ねずみは、春の風にふかれながらチーズをたべると、
いまのいまが いちばんしあわせだと思います。
けれどもくまは、はちみつやドーナツをいくら食べても、
さびしいのです。
それは、おじいさんのおじいさんの おじいさんのおじいさんが空をとんだという、
あかいじゅうたんのせいでした。
くまはじぶんもとびたいのですが、なかなか決心がつきません。
が、とうとうある朝、心配してとめようとするねずみをおいて、くまは山をのぼりはじめます…
学校図書館に所蔵あり 913-さ
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