「読んであげたいおはなし 松谷みよ子の民話・下」 松谷みよ子/著 (筑摩書房 2002) より、 〝山んばの錦〟
おそろしい山んばが住むという、ちょうふく山のふもとの村で、ある夜、家々の屋根を踏み鳴らして叫ぶ声がした。 「ちょうふく山の山んばが、子ども産んだで餅ついてこう。ついてこねば人馬ともに食い殺すどう」 食い殺されてはたまらない。村の人たちは、餅をついて持っていくことにした。ついたはいいが、山んばのところまで持っていく者がいない。すると、あかざばんばというばあさまが道案内を買って出て、若者ふたりと餅を届けることになった。 が、若者たちは怖がって途中で逃げ帰ってしまい、ばんばはひとりで山んばの小屋を訪ねるが…
松谷みよ子の再話による「やまんばのにしき」は、いろいろな形で刊行されています。上記のほか、
「松谷みよ子 おはなし集 5」 梅田 俊作/絵 (ポプラ社 2010) ※学校図書館に所蔵あり 913-ま
「やまんばのにしき むかしむかし絵本」 瀬川康男/絵 (ポプラ社 1967) ※学校図書館に所蔵あり E-せ
「やまんばのにしき 松谷みよ子 かみしばい民話傑作選」 松成 真理子/絵 (童心社 2017)
などがあります。今回の読み聞かせでは語りでやってみましたが、お子さんに合わせて様々な方法で楽しめるお話です。 (下)
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